さいたま市浦和区木崎墓苑にて、インド産黒御影石の洋型墓石を建立。想いのこもった文字を刻んだ耐震施工のお墓

さいたま市内をはじめ、蓮田市、上尾市、春日部市、川口市など埼玉南部一円にてお墓のお仕事をしております、有限会社石の富士家の安部です。今回は、さいたま市浦和区木崎墓苑にて、インド産黒御影石の石塔工事をさせていただきましたので、ご紹介します!

【さいたま市浦和区木崎墓苑にて インド産黒御影石の洋型墓石】

 

当店で墓地の管理をお手伝いしている、さいたま市浦和区木崎墓苑のお客様よりご相談いただきました。外柵はすでに作られており、このたびお父様がお亡くなりになったため、そこにお墓本体を作りたいということで、49日までに間に合わせたいのですが・・・というお話しでした。

お墓についてのご希望としては、「柔らかい感じがいい」とおっしゃっていました。石の種類は、もともとある外柵の色に合うということで黒い石をご希望で、インド産の黒御影石を使用することになりました。また、ご相談いただいてから、ご希望の納期まで1ヶ月あるかどうかというところでしたので、「49日に間に合うかどうか」ということも心配しておられました。多少予算はかかってきますが、国内で加工すれば間に合わせることができますよということをご説明すると安心されて、国内加工で作成する方法を選んでいただきました。

ご希望いただいた日にちに間に合うように石が出来上がり、工事スタートです!

 

作業のためのクレーンを設置しています。お墓手前の通路など、作業の際汚れたりしないよう、必要な箇所はしっかり養生します。

 

カロートもすでに作成されていました。水が入ったりしないように御影石の蓋石がされていたので、その蓋を外して、周りの砂利も汚れていたのできれいにすくって取り除きました。

 

お墓本体の石を据えつける前に、カロートの内部をピカピカに磨きました。石が接する部分も、きちんと接着できるようきれいに磨きます。

 

石の据え付けが始まります。この上に、お墓の一番下の芝台を据えつけるため、墓石専用の2種類の耐震ボンドと耐震のゴムを敷いて準備をしています。印のあるのが耐震のゴムで、芝台の4隅に当たるところに敷いています。

 

クレーンで吊り上げて芝台を設置したあと、中台を据え付けます。こちらでも、2種類の耐震ボンドと4箇所のゴムでしっかりと接着します。水色のテープは、すべての据え付けが終わったあと、防水の目地を入れていく際に、その目地入れがきれいに仕上がるようにするための養生のテープです。初めからテープを巻いておいた方が施工上やりやすいため、据え付けの時点ですでにテープがされているのが一般的です。

 

中台の据え付けが終わり、このあと石塔を据え付けます。ここでも同じように、しっかりと耐震施工をします。

 

クレーンで吊り上げて、石塔を設置します。お墓の中でもかなり重量のある石ですので、ぶつかったりしないよう慎重に、注意しながら設置していきます。

 

石塔の据え付けが完了しました。同じインド産の黒御影石で墓誌も設置しました。このあと土間部分に玉砂利を敷いて完成です。

 

完成しました!

白い外柵明るい5色の玉砂利に、つややかな黒い御影石が映えますね!外柵の家紋も黒いので、ぴったりマッチしています。

 

デザインとしてはシンメトリー(左右対称)がお好みで、「柔らかい感じがいい」というご希望にそって、石塔の頭を丸く加工しました。当初のデザインはもう少し平らだったのですが、そこから両肩1寸程度丸みを強くして、この形になりました。香炉も同じように丸いデザインにしています。

「真」という一文字は、亡くなったお父様をイメージした言葉ということで、お客様が決められたものです。「周りの方にいつも真を尽くされていたお父様の生き方そのもの」ということで、ご家族様全員一致でこの一文字に決まりました。とても素敵な言葉で、皆様のお父様への想いを感じ、ご生前のお人柄が偲ばれる一文字です。

文字の配置やバランス・書体等は、様々なパターンをご用意しました。楷書や隷書、行書などの書体、それぞれの書体の文字サイズが違うもの、配置が少しずつ違うものなど、たくさんの中から選んでいただくことで、よりご納得いくお墓になるようにお手伝いさせていただきました。ご家族様で話し合って、一番いいというものを選んでいただくことができました。

 

墓誌は、しっかりとボリュームのある立派なものです。外柵の塔婆立ての側面には、外柵が作成された当時の建立者の方のお名前と建立日付が彫ってあります。

 

完成した様子をご覧になったお客様には、「時間がない中でもこちらの要望をしっかり聞いて、本当に良いお墓を作ってくれてありがとう」とありがたいお言葉をいただきました。亡くなったお父様のため、ご家族様で一生懸命考えられて、修正や変更も色々とあったものの、最終的に決定した案そのものの仕上がりで、「思った通りのお墓です!」と大変ご満足いただけたようでした。

今回は、インド産の黒御影石を国内で加工することで、短い納期へのご対応が可能になり、ご希望の日にちに間に合わせることができました。ご予算としては国外で加工するよりも多少高額になってしまいますが、しっかりとした技術で、スピーディーなご対応が可能となります。今回のお客様も、ご納骨の際には、「本当に間に合ってよかった」と、ご希望の49日までにお墓が完成しご納骨できたことで安心されていました。皆様の想いを形にすることができ、私も本当によかったなとうれしく、ホッとする思いです^^ 皆様の想いのこもったお墓を、これからも大切にお参りいただけますとうれしく思います。