さいたま市内をはじめ、蓮田市、上尾市、春日部市、川口市など埼玉南部一円にてお墓のお仕事をしております、有限会社石の富士家の安部です。さいたま市営霊園思い出の里普通墓地にて、管理の難しかったお墓をお墓じまいして、霊園内の樹木型合葬墓へ改葬するお手伝いをさせていだきました。

 

さいたま市営霊園思い出の里　普通墓地　お墓じまい

 

さいたま市営霊園思い出の里の普通墓地にお墓をお持ちの方から、お墓じまいをご相談いただきました。なかなかお参りに行けず墓地の管理ができないので、ご遺骨は霊園内の樹木型合葬墓の方へ移し、お墓じまいしようとお考えでした。

お電話でご事情を伺って、区画番号を確認して現地へお見積りに向かいました。現地からお電話をしてお墓が間違いないかどうかの確認や、大体のお見積りをお伝えすると、「それならお願いします」ということでその場でご依頼をいただきました。

 

解体工事の様子です。棹石や上台を取り外したところです。角地でよい場所ではありますが、ちょうど生垣のすぐ横にある区画でしたので、その分管理をしないと草も生えやすい環境です。「管理が難しい」とおっしゃっていたのも分かります。

今回はご高齢のお客様でお越しになるのが難しかったので、管理事務所にお話しして私どもでご遺骨の取り出しなどをお手伝いすることになりました。手を合わせてご遺骨を取り出し、取り出したご遺骨はきれいにして樹木型の合葬墓へお持ちしました。

 

角地で広い通路にも面していたので、近くにトラックを付けることができて、作業しやすい環境でした。取り外した台石をクレーンで吊って、荷台に下ろします。

 

上から順に取り外してトラックに詰め込む作業を繰り返します。お墓前の通路には、養生のためにシートを敷いています。

 

灯篭を取り外します。灯篭は、ひとつずつ部材を取り外して解体することも多いですが、今回は立地がよくクレーンで吊ることができたので、安全を考えつつ一気に運びました。お墓じまいの費用は、解体するお墓の石の使用量などのほかに、こうした作業環境によっても変わってきます。

 

親柱と階段石の接着面を、ブレーカーという機械ではがします。いわゆる「縁を切る」作業です。その後、ひとつずつ吊り上げて取り外します。

 

解体時には、一旦草も取り除く必要があります。草があるままですと、見えずにぶつかってしまったり、見落としたりする危険性もあります。今回は草の根がとても強かったです。

 

左の羽目石を取り外しています。周りにぶつからないように手を添えて、慎重に吊り上げます。

 

トラックに積み込む時も手を添えて、慎重に載せます。かなりの石材の取り外しが完了しました。

 

階段石や踏み石も取り外して、下の基礎コンクリートを解体していきます。石やコンクリートが複雑に入り組んでいるので、隙間を空けるために少しずつ作業しています。

 

石材部分をすべて取り外し、基礎とカロートを残すのみになりました。間の土を取り除いて、カロートを出しているところです。

 

周りのコンクリートを破砕しながら、カロートも解体していきます。

 

コンクリートが敷地内に残らないよう、奥深くまで掘り破砕して取り除いていきます。カロートまで取り外しを終えたら、細かいコンクリートの破片などもふるいにかけてきれいに取り除きます。くぼんだ部分には山砂を入れてならし、周りはきれいにお掃除をして、通路にも水を撒いて作業完了です。

 

解体工事がすべて完了しました。お墓工事では、周りのお墓を傷つけないようにすることはもちろんのこと、その時お参りに来られた方の邪魔にならないよう気遣いながら作業します。

お客様には、作業中や作業完了後のお写真をご自宅にお持ちして見ていただき、完了確認となりました。長年苦労して管理されてきたので、「よかった」と肩の荷を下ろされたご様子でした。もともとは千葉県の石屋さんでお墓を建てたそうで、そちらにも連絡されたそうですが、遠いことや費用面でも都合が合わず、お困りの時にご縁があって当社に連絡いただくことができました。このたびは、お声かけいただきありがとうございました。どうぞいつまでもお元気でお過ごしください。

思い出の里では、同じ霊園内に樹木型の合葬墓があることから、お墓じまいをして合葬墓へ改葬されるケースも少しずつ増えてきています。同じ敷地内なので、これまでお参りしていた時とあまり変わらず、全く違う場所に通うことになるわけではないという点では、安心感もあるようです。当社は同じようなお手伝いの事例も多数ございますので、何かご不明な点があれば、どうぞ何でもご相談ください。