大きな木の下に「やすらかに眠る」、南アフリカ産オリーブグリーンの印象的なお墓。さいたま市思い出の里屋内墓地
さいたま市内をはじめ、蓮田市、上尾市、春日部市、川口市など埼玉南部一円にてお墓のお仕事をしております、有限会社石の富士家の安部です。さいたま市思い出の里屋内墓地に完成した、お客様のイメージを形にした、南アフリカ産オリーブグリーンの印象的なお墓をご紹介いたします!
ホームページをご覧になったお客様からのご依頼で、千葉県にあるご実家のお仏壇のお仏壇じまいをさせていただきました。後でわかったのですが、実は当社のすぐ近くにお住まいの方でした。それから半年ほどたって再度ご連絡をいただき、お墓のご相談をいただきました。思い出の里の屋内墓地に墓地があり、両親も高齢なので、そろそろお墓を用意したいとのことでした。
こちらはご提案した図面です。一般的ではない印象的な石を使いたいというご希望がありましたので、何種類かの石をご案内しました。最終的にお選びいただいた石は、南アフリカ産のオリーブグリーンという珍しい緑系の石です。
お墓については、お客様が具体的にイメージされているものがありました。中央の大きな木の下にゆっくりとやすらかに眠る、というイメージで、棹石や墓誌の頭には流れるような曲線を採り入れています。お客様は、アイデアをデザインとして具体的にイメージすることができる方で、最終的な形ができるまで2カ月くらいかけて調整を重ねました。長い時間がかかりましたが、こちらからのご提案に対してひとつずつ具体的に「ここをこうしてほしい」と順序立ててご指定をくださったので、進めやすくありがたかったです。
いよいよお墓の据え付けを始めます。まずは、屋内墓地の納骨室内のお掃除から開始です。納骨スペースは2段あり、お写真はその2段目も外したところです。この機会にきれいにお掃除をしておきます。
1段ごとにこうしたステンレスの蓋(棚)が付いています。上の段まで蓋をしたところです。この上にコンクリートの四角い蓋石があり、その上にお墓を設置していきます。
手前側に見えているのが、先ほどの納骨室の蓋石です。その奥に、お墓の下の台石を据えようとしているところです。寸法もきちんと決まっていて、コンクリートの土台の上にぴったりと収まるようになっています。設置面は耐震ボンドを使ってしっかり接着します。
先ほど設置した台石の手前側に、拝石を設置しました。印のようにピンを入れて、この上に設置する石塔や墓誌を固定します。
奥側に石塔、手前側の拝石の右側に墓誌を取り付けました。
お花立や供物台、香炉を設置して完成です。
大きな木のデザインは、いただいたお写真をもとに、イメージを伺ってデフォルメして図柄を作成しました。「やすらかに眠る」の文字もお客様が考えてくださったものです。彫刻には、ご希望ですべて銀色を入れました。また、「変化を付けたい」という思いをお持ちでしたので、石塔の上部は打ち寄せる波のようなイメージにしました。波を付けながら手前にアールを持ってきて、波の泡だった雰囲気を出すために磨かずに仕上げる部分を作るなど、細部までお客様のイメージを形にできるようにしました。
墓誌も、石塔の形とあわせています。思い出の里屋内墓地では、花立と香炉は一体型になったものも多いですが、今回は花立をひとつ、その隣に香炉を置きました。手前にあるのは供物台です。
墓誌の裏側は、表側にあるのと同じ桜の花を彫刻しています。思い出の里霊園は、春の桜がとてもきれいです。早咲きの河津桜という桜もあり、お花見ができるスポットでもあります。そんな桜をイメージして彫りました。角地なので、将来的には墓誌の裏側にも彫刻していくことができるように、表と同じようなデザインにしてほしいというご希望でした。
完成後、お客様からは、「安部さん、完璧です!」とお墨付きをいただきました^^ 一つでもお客様のイメージと違うものが残ってしまわないようにと、細心の注意を払ってのお墓作りでしたので、ご満足いただくことができて、正直なところ本当にホッとしました^^; お客様ご自身もお忙しい中お打ち合わせのために時間を割いてくださいましたので、思い入れはひとしおではないかと思います。固定観念を持っていては思いつかないような印象的なデザインには、「すごいなあ」と感心しきりでした。そのイメージをきちんと形にできるよう、ご一緒に一つずつ確認しながら丁寧に造り上げましたので、私にとってもとても思い出深い、印象に残るお墓作りになりました。ご近所様でもありますので、これからもどうぞ末永くよろしくお願いいたします。何かお困りの際には、お気軽にお声かけいただければ幸いです。
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